人生で最も高い買い物、それが不動産の購入です。
一生に一度あるか無いかの買い物だからこそ人は慎重になってしまいます。
そんな不動産購入に迷いを持つ人に客観的な立場から具体的なアドバイスをするのが不動産コンサルタントです。
コンサルタントと言えば、自称コンサルタントも少なくありません。IT企業が増え、情報が事業の成功のカギとなる現在では誰もがコンサルタントになれると言って良いでしょう。
ですが、不動産に関しては他の自称コンサルタントとは一線を画します。
不動産コンサルタントは資格が無ければ名乗れない格式のあるものなのです。
難しい資格試験に合格し、要件を満たした人だけが不動産コンサルティング技能登録証を交付されるのです。
受験資格も厳しくなっており、宅建主任者資格登録者でなければなりません。
もしくは鑑定士、一級建築士の仕事をしている場合は受験資格が発生します。
技能登録証が交付されるには、5年以上の実務が必要にもなるので気軽に獲得できる資格では無いと覚えておきましょう。
技能登録書を持たずにコンサルタントを名乗っていれば詐欺に値するので注意です。
不動産に関わる法律から物件価格、査定から立地までを幅広く見るため膨大な知識が必要です。誰でも簡単に合格する資格ではないからこそ、プロフェッショナルとして信頼できるとも考えられるでしょう。
さて、不動産コンサルタントの具体的な仕事について触れてみたいと思います。
冒頭でも述べたように、客観的な立場から不動産購入についてアドバイスをするのがコンサルタントの仕事です。
大抵の人は不動産に関する知識が無く、時には偏った思い込みや勘違いを持っているものです。
そうした認識のズレを正し、利用者にとって最善な不動産購入を提案するのが役割です。
利用者の家族構成、今後の生活について何を望んでいるのか、こだわりがあるのか、このような多角的な視点からアドバイスをして行きます。
不動産物件の案内以外にも契約書の作成や立ち合い、銀行などの金融機関でローンを組む手伝いもします。
不動産購入を1から10までサポートするのが不動産コンサルタントです。
また、不動産の購入と言っても目的は様々です。
マイホームの購入を行う人も居れば、マンション等を買って賃貸物件で資産運用を考える人も居ます。事業拡大によるオフィス探しや土地運用などもありますし、税金対策や相続関係の相談もあるでしょう。
多様な問題を解決出来るだけの幅広い知識があり、さらに専門的なプロフェッショナルの分野を持つのが不動産コンサルタントとしての理想形と言えます。
このように多様な目的があり、強いて言うならば人生を付き添い人、見守り人とも言える仕事です。一世一代の買い物に寄り添い喜びに満ちた未来に導く仕事はやりがいがあり、大勢から感謝される楽しいものなのです。
事業を営んでいる方は、不動産を所有しているかどうかで資金調達が有利に働く事があります。
例えば、不動産を担保にする事でお金を借りたり、売却する事で現金を得たりと、資金難に陥ってしまった時のセーフティネットの役割を果たす事があるのです。
なお、どうしても不動産を手放さずに事業資金を作りたい場合にはファクタリングという方法もあります。
ファクタリング比較サイト⇒ https://www.buy-smart.info/
このように、不動産を用いた資金繰りの際、的確なアドバイスを行うのも不動産コンサルタントの大きな仕事の一つと言えるでしょう。
そんな不動産コンサルタントの気になる年収ですが、平均して600~800万円が相場となります。自分で事務所を構えて仕事をするか、特定の企業に入社するかで年収はかなり変動します。
もちろん、人によっては1000万円以上の年収を稼ぐので、通常のサラリーマンよりは遥かに高給でしょう。
事務所や企業によっては出来高制になっているため、月収が200万円を超えるケースも存在します。
安定して稼ぎたいか、成果に応じて青天井に給料が上がる仕組みが良いかは、事前に考えておく必要があります。
最初から不動産コンサルタントになろうと考えるよりかは、不動産鑑定士や一級建築士からのキャリアアップの先にあると考えるのが良いです。
最短でも5年以上は必要になるので、まずは不動産業界で知識や見聞を磨く必要があるでしょう。
利用者とのコミュニケーションも大事なため、様々なことにチャレンジして人生経験を積むのが近道かもしれません。
不動産コンサルタントは非常に高いハードルではありますが、それを乗り越えた先には楽しいやりがいがあるのです。