住宅を選ぶ際には、誰もが慎重に色々な要素を考慮して決定します。
これは、住宅を購入する場合も賃貸する場合も基本的には同じですが、マイホームを選ぶ場合には少し事情が違ってきます。
マイホームの場合には基本的には「終の棲家」として購入することが多いため、考慮しなければならない要素もそれだけ多くなるのです。
では、マイホームを購入する際にはどんなポイントを見れば良いのでしょうか?
マイホームを選ぶ際に家の外観や耐震性などが重要になるのは言うまでもありませんが、それと同じくらい大切なのが周辺環境です。
何故大切かと言えば、それは周辺環境は変えることができないからです。
マイホームを購入した後でも家の外観や耐震性を変えることはできますが、周辺環境を変えるということは現実的には不可能な事なのです。
ですから、気に入った土地や家が見つかったら、まずはその周辺環境を調べるところから始めましょう。
特にチェックするべきなのは治安、騒音、交通量などで、また昼と夜の雰囲気の違いについても確認しておく必要があります。
日当たりは賃貸物件を選ぶ際にも重視されるポイントですが、とりわけマイホームの場合には決定的な要素になります。
賃貸であれば、日当たりが悪ければ数年または数ヶ月で引越すことができますが、マイホームであればそうはいきません。
日当たりが悪いからと言ってすぐに引っ越すこともできませんし、窓の方角を変えるなどということもできないのです。
特に、リビングの日当たりは非常に重要ですので、マイホームを購入する際には事前によく確認してから決定するようにしましょう。
マイホームを購入する場合には、その家に長く住むということが前提になりますから、間取りについても将来の家族構成の変化を考慮して決めなければなりません。
例えば、若い夫婦がマイホームを購入するのであれば、子供が生まれても手狭にならないように部屋を多く取らなければなりません。
他方、子供が独立して夫婦2人だけで住むというケースであれば、部屋数は少なくて構いません。
また、親との同居を考えている夫婦であれば、それを想定した間取りを選ばなければなりません。
要するに、マイホームを選ぶ際には今現在の家族構成だけを考えて決めるべきではないということです。
もっとも、戸建てであればリフォームが可能な幅がマンションの場合よりも広いですので、購入した後である程度融通が利く場合もあります。
普段よく使う周辺施設が、マイホームからどれくらいの距離にあるかというのも重要なポイントです。
例えば、駅やスーパー、コンビニ、病院、学校、塾といった周辺施設がマイホームから遠い距離にあるのであれば、その物件はあきらめた方が良いでしょう。
いくら物件自体が良くても、その土地に長く住むということを考えれば、周辺施設が遠いというのは致命的なマイナスポイントになるのです。
特に、通勤・通学・買い物は毎日のことですから、それらの周辺施設が遠いマイホームというのは極力に避けなければなりません。
もっとも、駅や学校にあまりに近い物件ですと騒音が酷い場合がありますので、そうした施設に近すぎるのも考え物です。