不動産コンサルタントを名乗るなら、「不動産コンサルティングマスター」の資格を持っている必要があります。
平成25年に名称が変更され、現在ではこのように資格名称になっています。
これは不動産流通推進センターが国土交通大臣の登録を受けて、一定水準の知識と技能を持つと判断された人に交付されるものです。
国が実施する資格試験では無いので、残念ながら国家資格にはなっていません。
しかし、この不動産コンサルティングマスターは合格率の低い難関な資格とされており、持っているだけで尊敬するに値します。
毎年の合格率は50%程度で、半分の人は脱落しているのが現状です。
この資格試験は、
のいずれか資格を持っており、かつ5年以上の実務経験が必要です。
不動産関係の業務で実績を持つエリートが受験するのに合格率が50%という部分に注目しましょう。
極めて難関だというのが実感できるはずです。
そのため、不動産コンサルタントを名乗る人は宅地建物取引士資格、不動産鑑定士、一級建築士のどれか、あるいはすべてを持っています。
ちなみに不動産コンサルティングマスターの資格を得るには、これに加えて経済や金融、建築や税制の知識が必要です。
これらも難しい試験が用意されており、幅広い知識を持っていなければ突破出来ないのです。
ここまでのことを行ってようやく不動産コンサルタントの資格が得られます。
不動産に関するプロフェッショナルとして、物件の売買や賃貸に関わる問題解決や相談に乗ります。土地や物件の有効活用はもちろん、資産運用の提案も行うことがあるでしょう。
公認不動産コンサルティングマスターは5年ごとの更新となります。
コンサルタントを長く続けていればいるほど優秀な存在として輝くことは間違いありません。
資格試験は極めて難しいですが、それだけの価値があるものなのです。